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何でもDIYCO2発生装置
熱帯魚(水草)用の簡易CO2(二酸化炭素)発生装置です。
簡易と言っても効果は抜群です。


イースト菌(パン生地の発酵につかう酵母)の働きを利用して、CO2を発生させます。
初期コスト1000円。運用コスト100円/月。
(右の写真をクリックすると拡大表示します)


 1.用意するもの
 2.CO2発生装置、本体作成
 3.CO2の素作成&使用方法


1.用意するもの

装置本体の材料

・ペットボトル
 500mlの炭酸飲料ペットボトルを使用します。お茶やコーヒー等の炭酸無しの物は耐圧性が低いので不可です。買ったら飲み干して水で綺麗に洗っておきます(洗剤不可)。

・エアチューブ接続用ジョイント
 エアチューブを連結する為のコネクタです。熱帯魚を飼っている方なら、探せばどこからか出てくるかも? 無ければ熱帯魚ショップで購入します。

・エアチューブ
 普通のチューブでもいいですが、出来れば耐水性・耐圧性のあるチューブにしたほうが良いです(水に入れても硬くなりにくい)。熱帯魚ショップで1m位購入します。

・エアストーン
 出来るだけ細かい目の物を選びます。セラミック製ではなく木製やCO2専用の方が細かいエアーになります。熱帯魚ショップで購入しますが、どうしても見つからない場合は割り箸で代用することも可能です(後述)。

・道具
 キリ、ドリル等の穴あけ器具。
 接着剤。接着剤はホットボンド(グルーガン)又は水槽補修用シリコンを使用します。補修用シリコンはホームセンター等で購入できますが、防腐剤入りは避けてください。
CO2の素

・イースト菌
 パン生地発酵に使う酵母です。スーパー等で売っています。1回で使う量も使う頻度も低いので、出来るだけ少ない物を買いましょう。長期保存すると発酵力が落ちてしまいます。

・ゼラチン
 スーパーに売っています。1回に使うのは5g程。商品によって扱い方が多少異なりますが、どれでも効果は同じです。


・砂糖
 普通に売っている一番安いやつでOKです。1カップ弱。

・道具
 小さい鍋、やかん、漏斗。砂糖とゼラチンをお湯で溶かすので、小さい鍋が必要です。漏斗は無くても何とかなりますが有ると便利。

2.CO2発生装置、本体作成

キャップの中央に穴をあけます。穴の大きさはチューブジョイントがギリギリ入る位にします(あまり大きすぎると抜けやすくなってしまいます)。ドリルで開ける場合は5mmの刃で開けると丁度良いです。

チューブジョイントをキャップの表側から挿し込み、接着剤で固着させます。いきなりジョイントを最後まで押し込まず、まず少し隙間を作ってそこに接着剤を塗ってから押し込むと良いです。表側が着いたら、裏側からもキャップとジョイントの間に接着剤を流し込むようにして補強します。

この作業が装置作成の一番重要なポイントです。下図を参考にエア漏れしないように作ってください。


キャップが完成したら、エアストーン、エアチューブ、キャップ、ペットボトルと繋いで、本体は終了です。


3.CO2の素作成&使用方法

・CO2の素
 砂糖1カップ
 ゼラチン5g(100cc〜300cc分)
 イースト菌5g
 水300cc

A.水300cc〜400ccをヤカン等で沸騰させます(塩素抜き)。沸騰したら火を止め、人肌程度までしばらく冷まします。この水は2回に分けて使います。

(それにしてもヤカン汚い^^;

B.Aの水を鍋に100cc(ペットボトル1/4程度)入れて火にかけ、砂糖とゼラチンを溶かします。ゼラチンは商品によって溶かし方が異なるので、説明を読んでそのとおりに溶かしてください。基本的には加熱しすぎると後で固まりにくくなりますので、火加減に注意します。

C.Bが40℃位に冷めたらペットボトルに流し込み、冷蔵庫に入れて固まるのを待ちます。固まるまで1時間位かかります。


注.ゼラチンを溶かした鍋は出来るだけ早く温水で洗ってください。放っておくと砂糖とゼラチンでベトベトになってしまいます。

D.Aの水200ccをコップ等に入れ、イースト菌5gを溶かします。小さじ1程度。加熱はしません。

E.Cのゼラチンが固まったらDを流しいれます。全体の量としては、ペットボトルの6割程度が目安です。あまりギリギリまで入れると発酵して容積が増えたときにあふれて水槽に流れ込んでしまいます。
Dを流しいれたらジョイント付きキャップで蓋をします。

※もしあふれて水槽に流れ込んでしまっても、少量であれば慌てる必要はありません。あふれ出た中身はイースト菌、アルコール、砂糖だけなので、特に有害な物は入っていません。

・設置

エアチューブとエアストーンを接続し、エアストーンを水槽の中に固定すれば設置完了です。エアチューブの長さは水槽のサイズやペットボトルを置く場所に応じて調整してください。
設置後1時間位でエアストーンからCO2が出始めます。
これで大体1ヶ月位の間、CO2が発生し続けます(気温や内容物の濃度によって変化します)。


・運用メモ

注意1.(お約束ですが)自己責任でお願いします。
注意2.倒れると中身が噴出しますので、ペットボトルを倒さないように気をつけてください。
注意3.気温の高い時季は発酵量が増えますので、流しに1晩置くなどして、吹きこぼれが無いか確認してから設置したほうが安全です。
・発酵しなくなったら、中のゼラチンと砂糖はほとんど分解されてしまっています。中身を捨てて新しくCO2の素を作ってください。有害な物は入っていないので、流しの三角コーナー等に捨ててしまって大丈夫です。
・交換の際、キャップを回すのではなくペットボトル側を回すようにするとチューブがねじれません。
・水面よりも低い位置に設置する場合は、逆流防止弁をつけると安全です。
・同じ物をもう一つ設置すれば添加量2倍です。その際チューブ分岐コネクタを使えばエアストーンは1つで済みます。


 私のところではすでに3年位の運用実績があり、その間1度も吹きこぼれたり、逆流したりといったことは起きていません(分量の実験で吹きこぼれた事はありますが)。CO2添加量の調整やタイマーによる自動制御などは出来ませんが、これまでのところ不自由に思ったことはありません。


※エアストーンを割り箸で代用する
 1)割り箸の先端を1.5cm〜2cm位切り出して、エアチューブの中に5mm位押し込みます。
 2)エアチューブから出ている部分の根元辺りにシリコンを塗ります。
 3)割り箸の先端数mm残してエアチューブに押し込みます。
 4)エアチューブと割り箸の隙間が完全に埋まるようになった状態で固まれば完成です。
 欠点.割り箸の耐久性が低いので、長期間は使えません。



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