ホーム サイトマップ サイト検索
当サイトでは「楽に楽しく」をテーマにしたコンテンツを掲載しています。
楽しそうと思った事や実際にやってみたことを随時追加しています。
何でもDIY   偽ダミーカメラ  2007/01/08
ダミーなのにダミーじゃない?
ダミー監視カメラを改造してみました。
 個人の防犯対策が重要視される中、本気なのかネタなのかわかりませんが発売されているのがこれ、ダミー監視カメラです。安物はあまりのチープさに、誰が見てもすぐに「偽物」とばれてしまうので、実用性は無いと言って良いでしょう。

 今回はこれを元に、いろいろと改造をして行きたいと思います。
 ちなみに、私が購入したもの(右の写真)は、アキバで580円で売っていたものです。

 改造の前提としては「PCに接続し、実際に撮影できるようにする」という1点をメインに行って行きたいと思います。

[使用パーツを見る] [改造手順を見る] [完成品を見る]

パッケージ
機能
元々の機能は以下のようになっていました。

 ・単三電池3本で動作。
 ・電源スイッチONでLED(赤)が点灯。
 ・光センサ(CdS)が反応すると暫く首振り。

 ただし光センサは明るさの検地しか出来ないため、余程近くで物体が動き、光センサに影が出来る位でないと反応しません。

分解
まずは、分解してみました。

電子回路的には、基板、モータ、LED、光センサ(CdS)が繋がっています。
基板の中央左上付近にある黒いのが、制御ICでしょう。

ともかく特殊な制御の必要なパーツは無いようです。
580円なので当然ですね(笑。

用意したパーツ
◆ダミー監視カメラ本体

これが無いと始まりません。
上で紹介したものです。

見た目は明らかに偽物と分かるチープさですが、今回の目的ではまずダミーと分かってもらうことが必要なので、最適な物と言えます。

580円也。


◆USBカメラ

実際に映せるようにするため、USBカメラを使用します。
ダミー監視カメラに組み込んで使用するため、カメラ部が出来るだけ小さいものを探しました。

ジャンク箱に入っていたUSBカメラを買ってきました。CD-ROM付きです。
田代カメラ?

480円也。

◆USBハブ

当初はUSBカメラだけ内蔵する予定でしたが、機能を検討しているうちに色々と発展していってしまいました。
これにより、USB機器をいくつか接続することになったので、USBハブを内蔵します。
また、内蔵するために出来るだけ小さく出来るものを探しました。

2,180円也。 USBカメラよりも高い、、、。


◆サウンドモジュール

USB接続のサウンドモジュールです。
音声のアナログ入出力が可能です。

1,780円也。 これも高い、、、。


◆USB-IO

PCからカメラの制御を行うために、テクノキット様のUSB-IOを使用させて頂きました。
これを同梱の基板ではなく、独自に小さい基板上に作成しました。

1,500円也。

◆その他

電源回路、モータ制御回路、アンプ回路等の電子部品。
USBケーブル、小型ケース、ホットボンド等。

合計 約2,000円也。


改造
◆ブロック図

偽ダミー監視カメラのブロック図です。
各ブロックの詳細な回路は、手書きで書きましたが、いつの間にか紛失しました。(^-^;


◆カメラ/レンズ

USBカメラを分解してみると、予想通りの基板が入っていました。
CMOSセンサと制御LSIが載っています。

必要なのは基板部分だけなので、基板とケーブルを切り離します。


レンズ部分の不要なプラスチックを切り取ると、ちょうど良い穴が開きます。

そこへ、USBカメラの基板を取り付けます。
USBカメラの基板には、予め別のケーブルを半田付けしてあります。

なんと、このために作られたと思えるほど、ぴったりとはまるではありませんか!


レンズ部分をダミーカメラ本体の前面部と結合します。
前面から見ても、ぴったりとはまっていて、ちょっと感動です。


(ピンボケしてる、、、。カメラレンズの写真なのに何と間の悪い、、、。

ダミーカメラ本体の前面部の裏側です。

もともと赤色だったLEDを青色に変え、マイク(コンデンサマイク)も取り付けました。

これらの接合には、ホットボンドを使用しています。
ホットボンドはすぐに接着できる上、失敗してもカッターナイフ等で切り離せるため、こういうネタには欠かせません。
この後の作業でも多用しています。


◆USBハブを分解

USBハブを分解し、出来るだけ小さくします。
当初の計画では、分解すると基板のみになるはずでしたが、シリコン樹脂か何かでガチガチに固められていて、これ以上の分解は難しい状況でした。
大勢に影響は無いので、このまま使用することになります。


◆サウンドモジュールを分解

サウンドモジュールを分解し、USBコネクタをはずします。
こちらは計画通り、基板のみにまで分解できました。
ミニプラグのコネクタも外したい所ですが、サイズ的に影響は無いのでこのままとします。


◆電源回路の作成

モータを駆動するため、USBのバスパワー(最大500mA)では電力不足になります。
よって別途電力供給(5V3A程度)をしてやります。

電力はUSBケーブルに乗せてやるため、別途ケーブルは不要です。


◆USBハブ/USB-IOの取り付け

分解したUSBハブとUSB-IOを、ダミーカメラの蓋部分に取り付けます。

これにもホットボンドが活躍します。


◆制御回路等の取り付け

USBサウンドモジュール、リレー回路、スピーカー、etc.を、ダミーカメラ本体部分に取り付けます。

この写真には写っていませんが、中央付近にリレー回路が配置されます。


◆配線

取り付けたパーツ同士を配線していきます。

ケーブル同士を半田付けした部分は、熱収縮チューブで保護しました。


◆スピーカ出力用アンプ(ボツ)

LM386を使用した簡易アンプですが、マイクとスピーカーの距離が近いためか、ハウリングを起こしてしまい使い物になりませんでした。
よって未使用となっています(このため出力音量がかなり小さいです)。



一応完成
◆完成した本体

偽ダミー監視カメラには、下記の機能を実装しました。

・USBカメラの映像をPCで表示できます。
・電源ON時、LED(青)が点灯します。
・PCからの指示で、首振りの開始/停止を行います。
・PCからの音声出力/PCへの音声入力が可能です。
・ダミースイッチのON/OFF検出が可能です。



◆全景

USBケーブルは約10mあります。
カメラ設置場所からPCまで、USBケーブル1本で接続可能です。


◆電源部分

DC9V程度のアダプタを接続します。

放熱器が少々小さかった為、モータを長時間動作させておくと、かなり熱くなっていました。


ソフトウェア(未完成)
未完成、というか殆ど手をつけていません(^-^;

本来なら「動きを検出したら一定時間録音・録画」「携帯にメール送信」「音声による警告」等を行うソフトウェアを作りたいところなんですが、面倒なので今回のネタから逸脱した話になってしまうので、ここまでと致します。
よって、動作実験は付属のソフトやフリーソフトを使って行いました。

◆USBカメラVIWE&キャプチャ

USBカメラに付属のソフトでも表示とキャプチャが可能なのですが、めちゃくちゃ不安定でどうしようもないのでWindowsMediaシリーズを使用してみました。

その中のWindowsMedia9Captureを使うと、USBカメラ画像の表示とキャプチャが出来ます。

ただ、USBカメラ本体の性能なのかドライバの性能なのか分かりませんが、画質は最悪でキャプチャ性能も良くありません。


◆USB-IOコントローラ

USB-IOに付属(ダウンロード)している、ポートの状態変更と取得が出来るツールです。

原始的なツールなので、2進数を理解していないと扱うことが難しいです。
これを使って、カメラの首振り、ダミースイッチのON/OFF状態取得が行えます。


◆キャプチャ動画

偽ダミー監視カメラで撮影した動画です。
上記ソフトウェアで、首振りを制御しています。

キャプチャに使用したPCはかなりの性能のはずなのですが、キャプチャした動画はカクカクしまくりです。USBカメラ本体のドライバが良くないのでしょう。

[WMA形式 1,446KB]


◆AquesTalk 規則音声合成ライブラリ

AquesTalk 規則音声合成ライブラリというソフトを使って、音声を作成してみました。
少々特殊な書き方をしないと正しい発音をしてくれませんが、営利、非営利にかかわらず無償で使用でき、製品に組み込んで販売することも可能らしいです。

・AquesTalk用テキストと発声後の音声
 侵入者発見 → しんにゅ'/う;しゃ,は/っけん。 [mp3]
 移動体検出 → いどうたい,けんしゅ'つ [mp3]
 移動物体発見 → いどう/;ぶ'ったい,;は/っけん [mp3]
 この場から退去してください → このばから,たい'きょ/して;ください [mp3]
 通報しました → つうほうしまし'た [mp3]





何でもDIY

電池式LEDライト
LEDライト
ベランダウッドデッキ
ペルチェ素子 その2
実験用電源(簡易版)
萌え時計 第二弾
RAM Diskを使ってみた
仮想マシン活用法
VMware編

64bit時代到来
RAID6構築
萌え時計
ファミコンPC
偽ダミー監視カメラ
証拠隠滅
簡易家庭菜園
使い捨て指輪
「リングヒルズ」

ボルタ電池を作ってみる
CO2発生装置
500円 X'masツリー
超危険!
ソーラーシステム失敗例

水槽台の製作
道具・工具について
ペルチェ素子を使ってみる
似非スタジオの製作


space
Copyright(c) 2004-2006 楽拓. All rights reserved.